変な奴は頭にのこる

「緊張したら俺の顔を思い出せ!」

5年生の時、好きな先生がいた.国語の担当で顔も名前も良く覚えている.

 

超理数系の私でも国語を嫌いにならなかった.

授業中にあつかう文章の本を買ってきて,問題を解いた後に紹介してくれるのだ.

かなりの出費だったと思う.

 

物語文であれば、「続きが読みたい!」と生徒が思うよう、ストーリーを面白く紹介し,論説文であれば著書の細かい紹介や先行技術について解説したり...

国語で好成績を残すための技術も習ったが、それ以上に他分野の話が私は好きだった.

 

私は中学受験のため,4年生の時から塾に通っていた.小学5年生の時は近くの校舎に通っていたが,高いレベルの環境にいた方が良いと先生に言われ6年生になると片道1時間かけて都会の教室に通うことになった.

 

授業の終わりに、「受験会場で緊張したら俺の顔を思い出せ!そしたら,おちつく!どんなに難しい文章でも答えが見つかる!」

と自信満々に言われた.あとサイン入りの写真ももらった.

 

何それ?頭わるいww

 

とおかしく思ったが強烈に頭に残り、今でも何かで緊張したときにこの言葉を思い出す.

 

十年経ち、私は塾で集団授業の講師をしている.

理科の担当をしてるが,本の紹介は毎週している.

実験ができそな科目は、自宅で作ってきて生徒に見せたりする.

大学1年の時は,

 

生徒からは,

 「先生、本屋のまわしものやん!」

 「実験また失敗してるやん!」

 「えーしょぼい(笑)」

校長からは,

  「理科の授業ちゃんとしてますか?」

 

と心配されていたが,今は好きに授業をやらしてもらっている.(授業アンケートが良いとはいえ,めっちゃ感謝)

 

自分の中では,関係ない話はしていないつもりだし,生徒がふざけて言ったことも無理やり理科につなげている.結構、プレゼンテーション能力は上がった.と思う.

 

今月は化学入門について、ひたすら話している.

 

聞いてくれてる子が3/4.全く聞いていない子が1/4. 

つまり、今のところ自己満足である.

 

今週の授業は天体だが、1/3くらい雑談するつもり

生徒が十年後くらいに

へんな奴いたなー.私も先生やってみようかなぁ」

って